生成AI最前線 2026年7月5日|中国1.6兆パラメータAI・Anthropic対軍・量子暗号
2026-07-05 / 生成AIニュース
概要
今日の生成AIニュースをずんだもんと四国めたんがわかりやすく解説!
▼ 本日のトピック • 中国Meituan、1.6兆パラメータの新AIモデル「LongCat-2.0」を国産チップのみでオープンソース化 • Anthropicとペンタゴンの自律兵器を巡る対立、非公開メールが法廷で開示される • Midjourney、ハリウッド映画会社にAI利用の内訳開示を要求 • Alibaba、従業員のClaude Code利用を7月10日から禁止 • 世界のスタートアップ投資、2026年上半期に過去最高規模へ • QPerfectとBTQ Technologies、量子回路レベルの「ワンショット署名」方式を初めて実装
▼ 参考ソース
- SiliconANGLE: China’s Meituan open-sources massive LongCat-2.0 AI model, saying it was trained on domestic chips
- VentureBeat: Meituan open sources LongCat-2.0, the 1.6T, near-frontier agentic coding model that’s been leading OpenRouter
- TechTimes: Pentagon Blacklisted Anthropic Over Autonomous Weapons Limits: Emails Reveal “Very Close” Talks
- TechCrunch: New court filing reveals Pentagon told Anthropic the two sides were nearly aligned
- Defense One: New bill aims to regulate military uses of AI
- TechCrunch: Midjourney wants Hollywood studios to reveal the details of their AI usage
- TechCrunch: Alibaba reportedly bans employees from using Claude Code
- Crunchbase News: Global Startup Investment Hit Record $510B In H1 2026 As AI Boom Accelerates Funding And Exits
- Quantum Computing Report: QPerfect and BTQ Technologies Engineer First Circuit-Level Quantum One-Shot Signature Scheme
#生成AI #AIニュース #ずんだもん #量子コンピュータ #Anthropic #Meituan #AI規制 #自律兵器 #Midjourney #ベンチャー投資
スライド(クリックで展開)
中国Meituan、1.6兆パラメータの新AIモデル「LongCat-2.0」を国産チップのみでオープンソース化
- 中国の配達大手Meituanが、6月30日にAIモデル「LongCat-2.0」をMITライセンスでオープンソース公開した
- パラメータ数は1.6兆で、事前学習から推論まで一貫して中国製の半導体(NVIDIA製GPUではなく国産ASIC)のみで行った初の大規模モデルとされる
- 5万枚規模の国産AIチップ・クラスターを使い、ゼロから学習させたという
- 混合エキスパート(MoE)構造を積極的に採用し、総パラメータは1.6兆でも実際に動く計算量は1トークンあたり平均480億パラメータ相当に抑えている
- コンテキスト長は100万トークンに対応し、コーディング用途向けのエージェント型モデルとして設計されている
- 公開前は「Owl Alpha」という匿名名義で、開発者向けサービスOpenRouterの利用ランキング上位を静かに独占していたことも判明した
Anthropicとペンタゴンの自律兵器を巡る対立、非公開メールが法廷で開示される
- 米国防総省(ペンタゴン)とAnthropicの契約交渉を巡る非公開メールが、裁判資料として開示された
- Anthropicは「完全自律型の兵器(交戦の瞬間に人間の判断が介在しない標的システム)を禁止」「国内での大規模監視への利用を禁止」という2つの譲れない一線(レッドライン)を設けている
- ペンタゴン側の担当者は、Anthropicが提案したこの制限について「機能しない」と伝えるメールを送っていたことが判明した
- 一方で国防総省はAnthropicをサプライチェーン上のリスク企業に指定した翌日、担当次官が「契約条件はかなり近づいている」とAmodei CEOに送っていたことも明らかになった
- 連邦判事はこの矛盾した対応を「政府の説明とはつじつまが合わない」と指摘し、Anthropicに有利な仮処分を出している
- AI企業が最大の軍事顧客に対して倫理的な一線を維持できるかどうかを問う象徴的な対立として注目されている
- 同時期に上院ではギリバンド議員が「安全で説明責任のある軍事AI法案」を提出しており、核兵器の発射判断や国内監視、完全自律型兵器へのAI利用を制限し、重大な判断を伴うAI運用には国防副長官級の事前承認と議会への事前通知を義務付ける内容を盛り込んでいる
- 国連のグテーレス事務総長も、人間の関与なしに攻撃対象を選ぶ致死性自律兵器システムを法的に禁止する国際条約の締結を各国に繰り返し呼びかけている
Midjourney、ハリウッド映画会社にAI利用の内訳開示を要求
- 画像生成AI大手Midjourneyが、著作権を巡る訴訟の中で、原告となっている大手映画スタジオ3社に対し、各社自身がどのようにAIを利用しているか開示するよう求めている
- 訴訟はMidjourneyが映画スタジオのキャラクターや作品を無断で学習・生成に使ったとする著作権侵害の主張が発端
- Midjourney側は、原告企業自身の社内AI活用の実態を明らかにすることで、AIと著作権を巡る主張の一貫性を問う戦略とみられる
- 生成AIと著作権を巡る訴訟は世界的に増えており、今回のように「訴える側のAI利用」に焦点が当たる展開は珍しい
Alibaba、従業員のClaude Code利用を7月10日から禁止
- 中国Alibabaが、Anthropicのコーディング支援ツール「Claude Code」の社内利用を7月10日から禁止すると複数の報道で伝えられた
- Anthropicはもともと中国企業やその傘下の海外法人によるClaudeの利用を禁止しており、シンガポール法人経由やVPNを使った抜け道を塞ぐ対応を進めていた
- 今回のAlibabaの措置は、米中間のAIサービスを巡る規制と対抗が、実際の企業活動レベルでも強まっていることを示す事例といえる
世界のスタートアップ投資、2026年上半期に過去最高規模へ
- 調査会社Crunchbaseの集計によると、2026年上半期の世界のベンチャー投資額は510億ドルに達し、半期として過去最高を更新した
- このうちOpenAIとAnthropicの2社だけで217億ドル、全体の43%を占めており、少数の最先端AI企業に資金が極端に集中している状況が浮き彫りになった
- 第2四半期だけで16社が10億ドル以上の大型調達を実施し、合計1086億ドル、四半期全体の53%を占めた
- AI関連企業への投資額は世界の調達額全体の7割を超え、前年同期の5割弱から大きく上昇している
- 資金の集中は基盤モデル企業だけでなく、AIインフラ・防衛・ロボティクス・医療など周辺分野にも広がりつつある
QPerfectとBTQ Technologies、量子回路レベルの「ワンショット署名」方式を初めて実装
- 量子ソフトウェア企業QPerfectと量子暗号インフラ企業BTQ Technologiesが、7月1日に共同でarXivに論文を公開し、「ワンショット署名(One-Shot Signature)」と呼ばれる暗号方式を、実際に動く量子回路レベルで初めて具体化したと発表した
- これまで理論上の概念にとどまっていたワンショット署名を、実行可能な回路設計・資源見積もりまで落とし込んだ点が特徴
- 「ローカル量子暗号」という枠組みを採用しており、量子インターネットを必要とせず、外部拠点間の通信はすべて従来型の古典通信で行える設計になっている
- 暗号鍵は壊れやすい量子状態として物理的に生成され、一度観測すると自壊する性質を利用することで、鍵の複製・使い回しを原理的に防ぐ仕組み
- 将来的には偽造不可能な乱数生成やトークン送金、量子マネーのネットワークへの応用が見込まれている
参考ソース
- SiliconANGLE: China's Meituan open-sources massive LongCat-2.0 AI model, saying it was trained on domestic chips
- VentureBeat: Meituan open sources LongCat-2.0, the 1.6T, near-frontier agentic coding model that's been leading OpenRouter — trained entirely on Chinese chips
- TechTimes: Pentagon Blacklisted Anthropic Over Autonomous Weapons Limits: Emails Reveal "Very Close" Talks
- TechCrunch: New court filing reveals Pentagon told Anthropic the two sides were nearly aligned
- TechCrunch: Midjourney wants Hollywood studios to reveal the details of their AI usage
- TechCrunch: Alibaba reportedly bans employees from using Claude Code
- Crunchbase News: Global Startup Investment Hit Record $510B In H1 2026 As AI Boom Accelerates Funding And Exits
- Quantum Computing Report: QPerfect and BTQ Technologies Engineer First Circuit-Level Quantum One-Shot Signature Scheme