ロシアの「自己卑下」批判、ウクライナ大関の最速復帰、職人哲学【2026/08/18】

2026-08-18 / 世界から見た日本


概要

高市首相の広島・長崎演説を「米国への自己卑下」と非難したロシア外務省とメドベージェフ氏、ケガからわずか11日で大関に復帰し史上最速記録を作ったウクライナ出身の安青錦、そして40年日本を取材してきた記者が工房体験から見つけた「弱さを美とする」職人哲学。外交、相撲、職人技という三つの角度から、世界が見る日本を伝えます。

▼ 今日のトピック ・ロシア外務省ザハロワ報道官の「原爆UFO」発言と長崎市長との対比 ・メドベージェフ氏の「サムライ精神喪失」論と日本国内の同調の声 ・安青錦、名古屋場所で3度目の優勝から史上最速11日で大関復帰 ・ウクライナメディアが伝える戦火を離れた力士の復活劇 ・江戸切子・きんつぎ工房で見つかった「弱さを美とする」職人哲学

▼ 参考ソース ・TASS https://tass.com/politics/2170683 ・Profile News https://www.profilenews.com/en/samurai-spirit-moscow-tokyo-81st-hiroshima/ ・Ukrainska Pravda https://www.pravda.com.ua/eng/news/2026/07/26/8045960/ ・The Japan Times https://www.japantimes.co.jp/sports/2026/07/29/sumo/aonishiki-nagoya-winner-promotion/ ・East West News Service https://www.eastwestnewsservice.com/how-traditional-craft-workshops-changed-the-way-i-see-japan/

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ロシアの「自己卑下」批判、ウクライナ大関の最速復帰、40年通った記者が見た職人哲学(2026年8月18日)

オープニング:2026年8月18日 — 世界から見た日本

今日は、高市首相の広島・長崎演説を「米国への自己卑下」とロシア政府が非難した一件、ウクライナ出身の大関・安青錦がケガからわずか11日で大関に復帰し史上最速記録を作った件、そして40年日本を取材してきた記者が工房体験を通じて見つけた職人哲学の三つを扱う。安全保障をめぐる外交的な非難、国籍を超えた土俵での復活劇、そして観光では見えない技の内側という、三つの異なる角度から日本が映る。

ロシアは高市首相の「米国を名指ししない」広島・長崎演説を「自己卑下」と非難する

8月6日の広島原爆の日81年式典で、高市早苗首相は原爆を投下した主体を名指しせず、「現実的で実践的な」核なき世界への努力を呼びかけるにとどめた。広島市の松井一実市長も同様に米国を名指ししなかった。8月9日の長崎81年式典でも高市首相は名指しを避けた。

これに対しロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は8月9日、「日本の現在の指導部は、原爆UFOが広島と長崎に落ちたとでも思っているのか」と皮肉り、長崎の鈴木史郎市長が原爆を「米軍機」によるものと直接述べる勇気を持っていたと対比した。ザハロワ氏はさらに「二つの都市に原爆を投下した相手への日本の指導部の自己卑下は、当のアメリカ人自身の嘲笑の種になっている」と述べ、「裏切り者は誰からも尊敬されず、最後に得るのは恥と自国民の軽蔑だけだ」と付け加えた。

ロシア安全保障会議副議長のドミトリー・メドベージェフ氏も同日、日本の政治家が米国を名指ししなかったことを「恥ずべきことだ」と述べ、日本は米国の影響下で「サムライ精神」を失い「浪人(主を持たない武士)」になり下がると主張した。この見方に対し、日本の団体「維新政党・新風」を率いる木村三浩氏は「日本人はサムライ精神を失った」とメドベージェフ氏の主張に同調し、「アメリカは日本に自国の歴史を自己嫌悪の目で見るよう強いた」と述べたと報じられている。ロシア側の批判は、日本政府の言葉選びを、対米従属という別の文脈で読み替えるものになっている。

ウクライナ出身大関・安青錦がケガから11日で大関返り咲きという史上最速記録を作る

7月26日、名古屋のIGアリーナで千秋楽を迎えた大相撲名古屋場所で、22歳の関脇・安青錦(本名ダニロ・ヤブグシシン)は最終日に大関・霧島との規定戦を落としたものの、関脇・熱海富士との巴戦プレーオフに持ち込まれた三つ巴の優勝決定戦を制した。熱海富士を投げ倒して土俵から押し出し、続けて霧島を外掛けで下し、12勝3敗で自身3度目の幕内最高優勝を果たした。

この12勝により、安青錦はカド番からの即日大関復帰の基準を満たした。1969年のカド番制度導入以来、一場所での大関復帰を果たしたのは安青錦で7人目・8例目だが、決定日は11日目とこれまでで最速だった。安青錦は優勝後、次は横綱を目指すと語ったと伝えられる。ウクライナのウクルニュースなど同国メディアは、2022年のロシアによる侵攻後に祖国を離れて3年半以上が経つ安青錦の活躍を、ケガを乗り越えた復活劇として速報した。安青錦は2004年にウクライナ・ヴィンニツャで生まれ、2019年の来日中に日本人力士と知り合ったことがきっかけで角界入りし、四股名にはウクライナ国旗の青、所属する安治川部屋の「安」、師匠の四股名から取った「錦」が組み込まれている。

米国の記者は40年通った日本の工房で「弱さを美とする」職人哲学を見つける

8月11日、国際ニュースサイト「イーストウェスト・ニュース・サービス」に、40年にわたり日本を取材してきた記者ジエン・ホアン氏が、観光地巡りをやめて職人の工房に長く座り込むようになってから見えてきた日本について書いた。浅草の江戸切子職人・小島英二氏(三代目)の工房では、回転するダイヤモンド研磨盤にガラスを当てて模様を彫る技法を体験し、「自分のデザインは、彼が数秒で作った切れのある模様の隣に置くと、恥ずかしいほど素人くさく見えた」と振り返る。

日本橋のきんつぎ工房では、本来なら漆と金粉を使い何週間もかけて仕上げる修復を、体験教室では速乾性のエポキシ樹脂で行う簡略版として学んだ。指導した職人は「私たちは弱い部分を強調し、それを美しいと考える」と語った。ホアン氏はこのほか岩手の藍染め、福井の越前打刃物、広島県鞆の浦の羽釜鍛造、青森・かねさの1875年創業の津軽味噌蔵などを訪ね、博物館の展示だけでは伝わらない「何年もの徒弟修業、規律、忍耐」を、手を動かして初めて理解したと記している。

まとめ

ロシア政府は、高市首相と松井広島市長が米国を名指ししなかったことを「自己卑下」「サムライ精神の喪失」と批判し、日本国内の一部の声もこの見方に同調したことが、8月9日のザハロワ氏・メドベージェフ氏の発言から見えた。一方、名古屋場所ではウクライナ出身の安青錦が史上最速の11日で大関に復帰し、母国メディアが戦火を離れた力士の復活劇として伝えた。そして40年日本を取材してきた記者は、江戸切子ときんつぎの工房で「弱さを美とする」職人哲学を、観光ではなく手を動かす体験から見つけた。外交上の非難、土俵の上の国籍を超えたドラマ、そして工房の中の哲学という三つの角度が、今日の日本を映している。

参考ソース


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音声合成: VOICEVOX / キャラクター: ずんだもん四国めたん