世界から見た日本|いなり寿司とユブチョバプ、Etc.books、松山の国際子ども食堂、嘉手納を映す中国軍演習【2026/08/22】

2026-08-22 / 世界から見た日本


概要

2026年8月22日の世界から見た日本。固有名詞、数字、当事者の声を軸に、ずんだもんと四国めたんが解説します。

▼ 今日のトピック ・いなり寿司と韓国のユブチョバプ、海を越えた「油揚げご飯」の共通点 ・東京のフェミニスト書店 Etc.books、”注釈”としての声を可視化する ・松山の「国際子ども食堂」、移民をめぐる緊張の中で温かい一皿をつなぐ ・中国国営テレビ、嘉手納基地を映すロケット軍演習映像を放送

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いなり寿司とユブチョバプ、フェミニスト書店Etc.books、松山の国際子ども食堂、嘉手納を映す中国軍演習(2026年8月22日)

オープニング:2026年8月22日 — 世界から見た日本

今日は、いなり寿司と韓国の「油腐飯(ユブチョバプ)」が海を越えて似た形に育った件、東京のフェミニスト出版社・書店「Etc.books」が"注釈"扱いされてきた声を可視化している件、松山の国際子ども食堂が移民をめぐる緊張の中で食を通じて文化の壁を越えている件、そして中国国営テレビが沖縄・嘉手納基地を思わせる映像入りのロケット軍演習番組を放送した件の四つを扱う。食、出版と性別、移民と地域社会、そして安全保障という、政治・経済の外側から見える日本と、なお緊張をはらむ日本の姿を並べる。

いなり寿司と韓国のユブチョバプ、海を越えた「油揚げご飯」の共通点

ジャパンタイムズの食文化コーナーは8月2日、日本の「いなり寿司」と韓国の「油腐飯(ユブチョバプ)」を比較する記事を掲載した。韓国名の「ユブチョバプ」は、油揚げを意味する「油腐(ユブ)」、酢を意味する「醋(チョ)」、ご飯を意味する「飯(バプ)」を組み合わせた言葉で、「すし」が「酢(す)」と「飯(めし)」の合成語であるのと同じ成り立ちを持つ。日本の「いなり寿司」は、稲荷神社の主祭神で、稲作・農業・商売繁盛の神とされる稲荷にちなんだ名前だ。

記事の筆者は、韓国の油腐飯は具材や彩りが豊かで、日本のいなり寿司は素朴でシンプルな味付けにとどまることが多いと指摘し、両者の技法を組み合わせるとより美味しく仕上がると提案している。同じ「油揚げに酢飯を詰める」という一つの料理形式でも、韓国では具材の工夫が発達し、日本では素朴さそのものが受け継がれてきた。海外の食文化との比較を通じて、日本人が「いつもの味」と思ってきたいなり寿司の素朴さが、外から見ると物足りなさにも映るという視点が示されている。

東京のフェミニスト書店 Etc.books、"注釈"としての声を可視化する

編集者の松尾亜紀子氏は2018年、フェミニズム専門の出版社「Etc.books(エトセトラブックス、小文字表記)」を設立した。きっかけの一つは、東京医科大学が入試の得点操作によって女性合格者数を意図的に減らしていたことが発覚した事件だったという。「声を上げれば、人々は聞いてくれる」という気づきが出版の原動力になったと、ジャパンタイムズは8月2日付の記事で伝えている。

出版社名の「Etc.(エトセトラ)」は、社会の中で「その他大勢」や脚注扱いされてきた人々の声を指す。2021年には東京・新代田にリアル店舗「Etc.books」を開き、現在は約3000タイトルを扱う。児童書や料理書から哲学書まで幅広く、大半は日本語だが英語・韓国語など他言語の書籍も並ぶ。同店の取り組みは、米国の文芸団体「アジアン・アメリカン・ライターズ・ワークショップ(AAWW)」が翻訳コラムでインタビューを行うなど、海外の文芸関係者からも注目されている。国内では一書店に過ぎない存在が、海外の読み手にとっては日本のフェミニズム出版の到達点として参照されている。

松山の「国際子ども食堂」、移民をめぐる緊張の中で温かい一皿をつなぐ

愛媛県松山市で、野中玲子氏が営むカフェ「そらいろのたね」が月2回、子ども食堂を開いている。野中氏はさらに、松山市清水町にある公共施設「清水ふれあいセンター」でも月1回、子ども食堂を運営する。ジャパンタイムズは8月2日付の記事で、日本国内で移民をめぐる議論がますます対立的になる中、四国のこの子ども食堂が一皿の温かい食事を通じて文化の壁を越えていると伝えた。

同食堂にはボランティアのヴィッキー・パーササラシー氏も加わっており、異なる文化を持つ人同士が、食を通じてこそお互いを理解し合えると考えているという。永住許可の要件厳格化(本欄8月20日既報)など、外国人住民への制度的な締め付けが議論される一方で、地域レベルでは国籍を問わず子どもと親を同じ食卓に迎える取り組みが続いている。制度をめぐる緊張と、生活の現場での共生の実践が同時に進んでいる様子が見える。

中国国営テレビ、嘉手納基地を映すロケット軍演習映像を放送

8月3日(月)、中国中央テレビ(CCTV)はドキュメンタリー番組「制勝(Securing Victory)」の一編で、人民解放軍ロケット軍の演習映像を放送した。番組内では、士官が一部をぼかした衛星画像を背にして部隊に説明する場面が流れ、滑走路の配置や周辺道路、市街地の形状が、沖縄の米軍嘉手納基地に酷似していると香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が報じた。士官は訓練中の部隊に「今日練習していることはすべて、明日起こり得る」と語りかけていたという。米華字メディアのビジョンタイムズも8月7日、この映像を「嘉手納基地を標的とみられるロケット軍演習」として報じた。

嘉手納基地は、DF-16・DF-21弾道ミサイルやDF-17極超音速ミサイルなど、複数の中国ミサイル体系の射程内に長年入ってきた基地だ。SCMPの取材に対し、日本の地経学研究所の研究員である荻博司氏は、この映像を戦略的な抑止の意思表示と捉えていると述べた。明海大学の小谷哲男教授は、嘉手納は数十年前からロケット軍の主要な標的とみなされてきたため、今回の番組が新しい攻撃能力を明かしたわけではないとしつつ、国内外の両方の視聴者に人民解放軍の意志を示す狙いがあるとの見方を示した。同じ演習映像を、中国側は自国の抑止力の誇示として、日本側の専門家は「特に目新しくはないが意図的な発信」として、それぞれ異なる重みで受け止めている。

まとめ

いなり寿司と韓国のユブチョバプの比較からは、日本人が素朴さとして受け止めてきた味わいが、海外の目には物足りなさとして映ることが見えた。東京のフェミニスト書店Etc.booksは、社会の中で"注釈"扱いされてきた声を可視化する場として、米国の文芸団体からも注目されている。松山の国際子ども食堂は、永住許可要件の厳格化など制度面での緊張が続く中で、地域の食卓レベルでの共生を積み重ねている。そして中国国営テレビが放送した嘉手納基地を思わせる演習映像は、日本の専門家からは「目新しくはないが意図的な発信」と受け止められた。食文化の比較、出版と性別をめぐる声、地域の共生の現場、そして安全保障をめぐる意思表示という四つの角度が、今日の日本を映している。

参考ソース


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音声合成: VOICEVOX / キャラクター: ずんだもん四国めたん