くじ引きのギターから王立劇場へダニエル・カサレス、「フラメンコで話す」マリア・モレノ、5つの拍で待つシギリージャ【2026/10/24】

2026-10-24 / スペイン便り


概要

「近さ」と「小ささ」の回です。マドリードのテアトロ・レアルが舞踏の間を小さなタブラオにする「フラメンコ・レアル」第9シーズンに立つ3人を列伝にしました。ギタリスト列伝は、父がくじ引きで当てたギターから16歳で史上最年少のボルドン・ミネロを受け、今夜ポルトで『O poder do subtil(さりげないものの力)』を弾くマラガのダニエル・カサレス。バイレ列伝は、ジェルバブエナの舞踊団で育ち、ソレアを記号の題名で解体し、『Magnificat』で舞台と客席の境目を溶かすカディスのマリア・モレノ。カンテ列伝は、階段の踊り場で歌っていた少年からラテン・グラミーの歌い手になり、10月28日にシーズンを開けるウエルバのアルカンヘル。工房だよりは、グラナダ派に学びマラガとトレモリノスで半世紀続いたペドロ・マルドナードの工房。パロ解説は、ファウスティノ・ヌニェスの新しい事典を手がかりに、シギリージャを「短・短・長・長・短」の5つの拍で数えます。今日のスペイン語は「ロ・ブエノ、シ・ブレベ、ドス・ベセス・ブエノ(よいものは、短ければ二倍よい)」。

▼ 今日のトピック ・最高裁、「孫の法」で国籍を得た16万3,020人の名簿を5日以内に出すよう政府に命令(要件確認は0.3%) ・セミンチ開幕、州政府の助成新基準に「創作の自由の場」を宣言/バリャドリードでロルカの舞台が中止 ・ミゲル・ポベダ、ロルカの3人の男を描く『El agua detenida』で俳優デビュー(2027年1月、マラガ) ・受賞小説『Donde el agua trabaja』に「99%が生成AI」の判定、スペインでの発表会を中止 ・アストゥリアス皇女賞授賞式、ガートン・アッシュとパティ・スミス ・テアトロ・レアル「フラメンコ・レアル」第9シーズン/第1回カディス・ギター祭/バルセロナ「シウタ・フラメンコ」/ファウスティノ・ヌニェス『Los palos de la A a la Z』 ・ギター列伝: ダニエル・カサレス ・バイレ列伝: マリア・モレノ ・カンテ列伝: アルカンヘル ・工房だより: ペドロ・マルドナードの工房(ロハ→マラガ、トレモリノス) ・パロ解説: シギリージャ

▼ 関連リンク(アーティスト・パロ・工房) ・ダニエル・カサレス『タランタ』ボルドン・ミネロ1997年(配信元公式) https://www.youtube.com/watch?v=Bs8eyyCEl1E ・ダニエル・カサレス『Trasmallo(アレグリアス)』2020年(本人公式) https://www.youtube.com/watch?v=dP754qkuJsQ ・ダニエル・カサレス『Tangos de la paz』コルドバ・ギター祭(本人公式) https://www.youtube.com/watch?v=GS043aEianA ・ダニエル・カサレス『アランフエス協奏曲 第2楽章』マラガ・フィル(本人公式) https://www.youtube.com/watch?v=8nSqovhjKjo ・ダニエル・カサレス&フリアン・ベドマル『Tangos: El Saladillo』2025年(本人公式) https://www.youtube.com/watch?v=n80mrlQbIgM ・マリア・モレノ『More (no) more』抜粋 2020年(アンダルシア・フラメンコ放送公式) https://www.youtube.com/watch?v=dkslHcr4NTs ・マリア・モレノ『o../o../.o/o./o.(ソレア)』2023年アムステルダム(フラメンコ・ビエンナーレ・オランダ公式) https://www.youtube.com/watch?v=JrPGASZxUqk ・マリア・モレノ『De la Concepción』紹介映像(制作者公式) https://www.youtube.com/watch?v=VMcm_w8dU5Y ・マリア・モレノ『Magnificat』ハイライト 2025年(ブルー・プロッド公式) https://www.youtube.com/watch?v=_Wt2QTjhyj0 ・アルカンヘル『Seguiriyas』ギター ダニ・デ・モロン 2008年(アンダルシア・フラメンコ放送公式) https://www.youtube.com/watch?v=HsxQPDb-i3M ・アルカンヘル『Tablao』コラル・デ・ラ・モレリアでの録音風景 2015年(デフラメンコ公式) https://www.youtube.com/watch?v=qGVaaEQTnRY ・アルカンヘル『Al este del cante』2017年(配信元公式) https://www.youtube.com/watch?v=-9tI8y6zV3s ・パトリシア・ゲレーロ、アルカンヘル、ファミ・アルカイ『Seguiriya』2013年(アンダルシア・フラメンコ放送公式) https://www.youtube.com/watch?v=jTYtAvbs6PI ・ペドロ・マルドナード『ギターを作るペドロ・マルドナード』2009年(工房公式) https://www.youtube.com/watch?v=x6XJR1iPBqw ・ペドロ・マルドナード 1969年製フラメンコギター(ソレラ・フラメンカ) https://www.flamencoguitarsforsale.net/en/pedro-maldonado-guitars/flamenco-guitar-pedro-maldonado-1969-26 ・ペドロ・マルドナード 1974年製ネグラ(ソレラ・フラメンカ) https://www.flamencoguitarsforsale.net/en/pedro-maldonado-guitars/flamenco-guitar-pedro-maldonado-1974-cedro-24/ ・マヌエル・トーレ『Seguiriyas』SP盤復刻(配信元公式) https://www.youtube.com/watch?v=GukkM11jcHE ・ラウラ・ビタル『Seguiriya y Cabal』2008年(アンダルシア・フラメンコ放送公式) https://www.youtube.com/watch?v=s9CpQ-u4bKk ・アンダルシア舞踊団『Seguiriyas』2001年(アンダルシア・フラメンコ放送公式) https://www.youtube.com/watch?v=jcNhyk6R3fM ・アントニオ・カナレス『Martinete y Seguiriyas』1996年(アンダルシア・フラメンコ放送公式) https://www.youtube.com/watch?v=SHnJRsXm1Ws

▼ 参考記事・ソース ・El Mundo「Exteriores sólo acredita que el 0,3% de los ‘nietos’ cumple los requisitos para votar el 29-N」 https://www.elmundo.es/elecciones/elecciones-generales/2026/10/23/6adba990fc6c8325318b4587.html ・El País「La Seminci se defiende, en su gala inaugural, como “espacio de libertad creativa”…」 https://elpais.com/cultura/cine/2026-10-23/la-seminci-se-defiende-en-su-gala-inaugural-como-espacio-de-libertad-creativa-ante-los-ataques-de-vox.html ・La Voz del Sur「Miguel Poveda da el salto al teatro…」 https://www.lavozdelsur.es/cultura/miguel-poveda-da-el-salto-al-teatro-debutara-como-actor-en-una-obra-sobre-federico-garcia-lorca.html ・El País「Una herramienta de detección atribuye a la IA el 99% de la novela premiada ‘Donde el agua trabaja’」 https://elpais.com/cultura/2026-10-23/una-herramienta-de-deteccion-atribuye-a-la-ia-el-99-de-la-novela-premiada-donde-el-agua-trabaja-de-david-silva-rojas.html ・El Mundo「De Patti Smith a Timothy Garton Ash, los Premios Princesa de Asturias…」 https://www.elmundo.es/cultura/2026/10/23/6adb7b80fdddffcc088b4575.html ・La Flamenca「Arcángel inaugura la IX Temporada de Flamenco Real」 https://www.revistalaflamenca.com/arcangel-inaugura-la-ix-temporada-de-flamenco-real/ ・ExpoFlamenco「Nace el Cádiz Guitar Festival…」 https://expoflamenco.com/revista/nace-el-cadiz-guitar-festival-con-13-conciertos-en-torno-al-legado-de-angel-g-pinero-y-la-guitarra-espanola/ ・ExpoFlamenco「Ciutat Flamenco celebra su 33.ª edición en Barcelona…」 https://expoflamenco.com/revista/ciutat-flamenco-celebra-su-33-a-edicion-en-barcelona-con-una-apuesta-por-la-creacion-contemporanea/ ・ExpoFlamenco「Faustino Núñez publica ‘Los palos de la A a la Z’」 https://expoflamenco.com/revista/faustino-nunez-publica-los-palos-de-la-a-a-la-z/

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スペイン文化・フラメンコ便り(2026年10月24日)

オープニング:2026年10月24日 — スペイン文化・フラメンコ便り

  • 今日のスペイン語は「ロ・ブエノ、シ・ブレベ、ドス・ベセス・ブエノ(Lo bueno, si breve, dos veces bueno)」。「よいものは、短ければ二倍よい」。17世紀の作家バルタサル・グラシアンの『処世神託(Oráculo manual y arte de prudencia)』(1647年)から広まった言い回しで、長話を切り上げるときにも使う。
  • 今日の軸は「近さ」と「小ささ」である。マドリードのテアトロ・レアル(王立劇場)は10月28日から、舞踏の間を小さなタブラオに見立てる「フラメンコ・レアル」の第9シーズンを始める。その舞台に立つ3人を列伝にした。ギターは、今夜ポルトで『O poder do subtil(さりげないものの力)』を弾くマラガのダニエル・カサレス。踊りは、劇場と客席の境目を溶かす『Magnificat』のカディスのマリア・モレノ。歌は、シーズン開幕を務めるウエルバのアルカンヘル。工房はカサレスと同じマラガの父子の工房、パロ解説は音楽学者の新しい事典にちなみ、シギリージャを5つの拍で数え直す。

スペイン国内ニュース

  • 「孫の法」で国籍を得た16万人の投票: 11月29日の総選挙を前に、最高裁は、いわゆる「孫の法」(内戦と独裁で国外へ逃れた人の子孫に国籍の道を開いた制度)で国籍を得た16万3,020人の投票権を停止したうえで、その名簿を5日以内に出すよう、外相アルバレスと法相ボラーニョスに命じた。応じなければ罰金と刑事責任の可能性があると警告した。エル・ムンド紙によると、外務省が10月21日までに審査したのは3万1,390件で、投票の要件を満たすと証明書を出せたのは91件、およそ0.3%にとどまる。在外公館の半分はまだ情報を出していない。両大臣は「人として可能なことをしている」と述べつつ、期限内の提出は「難しい」と認めた。名簿に並ぶ人の多くは中南米に住む家族の末裔で、旧植民地との血縁が、選挙の争点になっている。

文化・芸能ニュース

  • セミンチ、開幕式で「創作の自由の場」を宣言: スペインで2番目に重要な映画祭、バリャドリードのセミンチ(第71回)が10月23日(金)、カルデロン劇場で開幕した。昨年12月2日に急死した映画祭ディレクター、ホセ・ルイス・シエンフエゴスを偲ぶ式になるはずだったが、その週の火曜日、カスティーリャ・イ・レオン州政府が映像制作助成の新基準を公表した。「思想の教化、党派的な宣伝」に当たらないことを委員会が確かめるという内容で、極右政党ボックス出身の州文化相アルベルト・ディアス・ピコは、映画祭について「思想的な中立性の点で改善の余地が大きい」と述べた。エル・パイス紙によると、国の文化相エルネスト・ウルタスンは開幕当日の朝、州の二つの命令に「創作と表現の自由への影響、検閲と恣意の危険の兆候がある」として是正要求を出し、裁判で争う第一歩だと説明した。開幕前、ディレクターを引き継いだ番組編成責任者ハビエル・H・エストラーダは「作家の映画は自由の中からしか生まれない」と語り、がんの治療を記録した『SerYo』を携えた俳優で監督のセルヒオ・ペリス=メンチェタは「中立性? 芸術は中立でないためにある。芸術はいつも一つの視点だ」と言った。同じ週、バリャドリードでは、劇作家マリア・サン・ミゲルの一座が上演予定だったロルカを題材にした舞台『Federico. No hay olvido, ni sueño: carne viva』が中止になり、劇作家は「思想上の理由」だとして検察に告発した。
  • ミゲル・ポベダ、ロルカの舞台で俳優デビュー: カタルーニャ出身の歌い手ミゲル・ポベダが、2027年1月21〜23日、マラガのテアトロ・デル・ソーホー・カイシャバンクで、セレス・マチャード作・演出の『El agua detenida(せき止められた水)』に主演し、俳優として舞台に立つ。地方紙ラ・ボス・デル・スルによると、物語は野原の十字路の古い井戸のそばで、ロルカの3つの悲劇の男たち、『イェルマ』のフアン、『ベルナルダ・アルバの家』のペペ・エル・ロマーノ、『血の婚礼』のレオナルドが出会うというもの。その上に「月」が立ち、見つめ、歌い、運命を悲劇へ導く。共演はペドロ・モレノ・オルタ、マリア・ビルチェス、モレ・オルタで、生演奏、詩、身体の動き、フラメンコの根が組み合わされる。バリャドリードでロルカの舞台が消えた同じ週に、マラガでは歌い手がロルカの男たちの側から悲劇を演じる準備を始めた。
  • 受賞小説に「99%が生成AI」の判定、スペインでの発表会を中止: メキシコのアルマディア社とベントサ・アルファト財団が初めて開いた「アルマディア=ベントサ・アルファト国際短編小説賞」(賞金2万ユーロ、22か国から2,204作の応募)は、ペルーの作家で弁護士のダビド・シルバ・ロハスの初の小説『Donde el agua trabaja(水が働くところ)』に贈られた。ペルーのイカのワイン農園で働く若い女性が、過酷な労働と監視にさらされる物語で、審査員はクリスティナ・リベラ・ガルサ、セルバ・アルマダ、モニカ・オヘダだった。エル・パイス紙のジョルディ・ペレス・コロメ、エリサベト・ドゥバル、キコ・ジャネラスは、約2万6,000語の本文を検出ツール「パングラム」(4.1版)にかけ、99%が生成AIによる文章と判定されたと報じた。応募規定は、全部でも一部でもAIを使うことを禁じていた。出版社はマドリード、バルセロナ、セビリア、カディスでの発表会を取りやめ、作者に下書きや版の記録を求めて詳しく調べると発表した。出版社は「審査員にも編集部にも、生成AIが使われたようには思えなかった」「検出器は情報をくれるが、その結果は解釈と照合を要する」と述べ、作者は使っていないと出版社に直接伝えている。
  • アストゥリアス皇女賞、レオノール王女の前で: 10月23日夕方、オビエドのカンポアモール劇場で授賞式が開かれた。エル・ムンド紙によると、社会科学部門の歴史家ティモシー・ガートン・アッシュは王女に「ヨーロッパと自由の未来は、ますますあなたの世代のヨーロッパ人にかかっている」と語りかけ、最初のアストゥリアス皇女が英国ランカスター家出身のカタリナだったことにも触れた。芸術部門のパティ・スミスは『Wings』を歌い、『People Have The Power』を朗読して「芸術だけでは足りない。いまは投票のほうがずっと大事」と言った。11月29日に総選挙を控えた国で、外国の受賞者が「投票」を口にした。

フラメンコニュース

  • テアトロ・レアル「フラメンコ・レアル」第9シーズン(マドリード): 王立劇場とSO-LA-NAエンターテインメントの共同制作で、劇場の舞踏の間を小さなタブラオにする企画である。2025年には2022年の2倍の公演を組み、約8,500人を集めた。10月28日から2027年6月25日まで、9演目31公演に18人が出る。開幕は今日のカンテ列伝のアルカンヘル(10月28〜30日)で、11月25〜27日には今日のギタリスト列伝のダニエル・カサレスが、踊り手フアン・デ・フアン、10月22日のバイレ列伝で紹介したラ・ルピと組む。2027年2月24〜26日は今日のバイレ列伝のマリア・モレノとギターのベニート・ベルナル。新しさは、各演目をペーニャ(愛好家の会)や財団と結びつけたことで、アルカンヘルの回はセビリアの「トレス・ミル・ビビエンダス」地区で生まれ、子どもや若者に無料で芸術を教えるアララ財団と、カサレスの回はマラガのペーニャ「フアン・ブレバ」と組む。首都の王立劇場が、アンダルシアやムルシアの小さな会の名前を看板に掲げる形になった。
  • カディス・ギター祭が誕生: 第1回「アンヘル・G・ピニェロ国際ギター祭」が10月22日から11月8日まで、カディス、ヘレス、エル・プエルト・デ・サンタ・マリア、ロタで13公演を開く。名を冠したピニェロ(1932年カディス生まれ、2022年エル・プエルト・デ・サンタ・マリアで死去)は、ギタリスト、作曲家、教育者、研究者だった。芸術監督のビセンテ・コベスは「フラメンコでもクラシックでもない、スペインのギターだ」と言う。今年はファリャの生誕150年、ロドリーゴの生誕125年にも当たり、11月8日の閉幕公演はその二人を弾く。フラメンコの枠では、10月23日にリカルド・フェルナンデス・デル・モラルがエル・プエルトのペーニャで、同じ夜にジョニ・ヒメネスがアントニオ・レジェスを迎えてカディスのカジノで弾き、11月6日には昨日の列伝のヘロニモ・マヤがヘレスのペーニャ「ブエナ・ヘンテ」に立つ。
  • バルセロナの「シウタ・フラメンコ」、今夜と明日: カタルーニャの老舗フラメンコ祭の第33回が、10月16日から25日まで、タリェール・デ・ムジクスの主催で開かれている。共同芸術監督はマルタ・ピニョルとホセ・マヌエル・アルバレスで、カタルーニャで育った踊りの創作に重点を置く。今夜24日は踊り手ジョエル・バルガスが、死と記憶と喪を扱う『Óbito』を、明日の閉幕はラウディトリで「ロス・アウロラ×カタルーニャ・フラメンカ」を上演する。昨日の列伝のアナ・モラレスも22日に出た。フラメンコをアンダルシアの財産として守る声がある一方、バルセロナでは、自分たちの街で育ったフラメンコを名乗る祭りが33年続いてきた。
  • ファウスティノ・ヌニェス『パロのAからZまで』: アントニオ・ガデス舞踊団で作曲とギターを担った音楽学者ファウスティノ・ヌニェス(1961年ビーゴ生まれ)が、430ページの事典『Los palos de la A a la Z』を自費出版した。エクスポフラメンコの取材に「30年の仕事の結果」と語り、「フラメンコは、音楽院で学んだ人には分からないように作られた音楽のようだ」「最初の拍を沈黙にしておく。これがフラメンコの鍵で、ヨーロッパの音楽ではとても珍しい」と述べた。シギリージャについては「エル・ビエホ・デ・ラ・イスラが新しいシギリージャを作り、ヘレスのティオ・ホセ・デ・パウラやエル・マルーロの型も、元をたどればすべて彼のものだ」と言う。カンテ・ホンドがアラブの遺産なら、なぜアメリカ大陸にカンテ・ホンドがないのかと自ら問い、「カンテ・ホンドは19世紀の音楽だからだ。もちろんロマン主義の音楽だ」と言い切る。そのうえで「なぜ、ムーア人が最も多かったバレンシアにフラメンコがないのか」とも問いかけている。

フラメンコギタリスト列伝

  • 今日の一人はダニエル・カサレス(Daniel Casares)。1980年、マラガ県のコスタ・デル・ソルの町エステポナの出身である(公式サイトはマラガ市のエル・リモナール地区生まれと書く)。アンダルシア公共放送の2006年の番組によると、家族にフラメンコの経歴はなく、最初は一つのパロしか弾けなかった。父が、カディス県ラ・リネアの祭りのくじ引きでギターを当てたのが転機になった。エステポナの最初の先生ホセ・マヌエルに、いまも感謝を述べている。
  • 転機1(13〜16歳、最年少のボルドン・ミネロ): 13歳で、町のギタリストたちの共同盤『A la Guitarra de Estepona(エステポナのギターに)』の録音に加わった。16歳で、ムルシア州ラ・ウニオンの第37回カンテ・デ・ラス・ミナス国際祭で、ギターの最高賞「ボルドン・ミネロ」を、史上最年少で受けた。本人は番組で、この受賞がキャリアの決め手だったと話している。同じ年にハエンの全国ギター賞も取り、それが初のソロ盤『Duende flamenco』(1999年)につながった。
  • 転機2(2000年代、歌の伴奏と世界の舞台): 歌の大家フアニート・バルデラマの晩年を伴奏で支え、その結びつきはラ・ウニオンの祭りで録った実況盤『Don Juan』に残る。5作目『El ladrón del agua(水泥棒)』は歌手アレハンドロ・サンスが発行元になった。2005年にはニューヨークの舞台芸術記者協会から「音楽の新星」に選ばれ、セビリアのミゲル・アカル賞も受けた。2010年の上海万博では、ヨーロッパの文化を代表して記者発表の式典で弾いた。イタリアのメゾソプラノ、チェチーリア・バルトリの欧州ツアーにも客演している。
  • 転機3(2014〜2015年、娘とピカソとアランフエス): 2014年7月、マラガ・フィルハーモニー管弦楽団と、ギターと管弦楽のための『La luna de Alejandra(アレハンドラの月)』を初演した。題は娘の名である。2015年11月13日には、同郷マラガの画家ピカソに捧げた6作目『Picassares』を出し、ポルトガルのファド歌手ドゥルセ・ポンテス、イスラエルのベース奏者アダム・ベン・エズラ、ミゲル・ポベダが加わった。同じ年、ロドリーゴの『アランフエス協奏曲』を演目に加え、作品の75周年にリオデジャネイロで弾いている。2016年7月、オバマ米大統領のセビリア訪問の際に演奏を頼まれたが、訪問そのものが取りやめになった。
  • 代表作1(若き日のタランタ): 配信元公式の『Daniel Casares(タランタ)(ボルドン・ミネロ1997)』。選集『Cante de las Minas 1996-2000』(2001年)に入った約7分20秒の録音で、16歳で最高賞を取った年の演奏である。タランタは拍に縛られない鉱山の歌のギター版で、F♯を主音にした響きの中、開放弦を混ぜた不協和な和音がゆっくり鳴る。速い走句(ピカード)よりも、音と音のあいだに置く沈黙の長さを聴くと、16歳がすでに「間」で勝負していたことが分かる。
  • 代表作2(アレグリアス): 本人公式の『Trasmallo(アレグリアス)』。2020年4月、新型コロナの外出制限のさなかに公開した約4分の自作で、パルマはカルロス・グリロとディエゴ・モントーヤ。アレグリアスは明るいEの長調で12拍を刻むカディスの踊りの曲種である。二人の手拍子が12拍の3、6、8、10、12に置くアクセントに、ギターのかき鳴らし(ラスゲアード)がどこでぴたりと重なり、どこでわざとずれるかを聴きたい。公開時、本人は「元の日常には戻らない。日常そのものが問題だったのだから」と書いた。
  • 代表作3(タンゴ): 本人公式の『Tangos de la paz(平和のタンゴ)』。『Picassares』の曲を、コルドバ・ギター祭の舞台で弾いた約10分の映像である。4拍子のタンゴのうねりの上に、ピカソの『ゲルニカ』の国の人が「平和」と題した旋律を乗せる。親指で低音弦を押さえ込む重いリズムと、高音で歌う旋律が、1本のギターの中で別々に動いているのに注目すると、彼の右手の分業がよく分かる。
  • 代表作4(クラシックの名曲): 本人公式の『アランフエス協奏曲 第2楽章 アダージョ』。マラガ・フィルハーモニー管弦楽団、指揮はアルトゥーロ・ディエス・ボスコビッチで、盤『Concierto de Aranjuez & La luna de Alejandra』に入った約12分の演奏である。イングリッシュ・ホルンが主題を歌ったあと、ギターが同じ旋律を受け取る場面で、フラメンコの奏者らしく音の立ち上がりを硬めに保つのか、クラシック風に丸めるのかを聴き比べたい。
  • 技法と比較: 10月19日のニーニョ・ホセレがジャズの和声を通して、10月23日のヘロニモ・マヤがトルコの旋法を通して外へ出たのに対し、カサレスは管弦楽という西洋音楽の大きな器へ向かった。そのうえで、16歳のタランタから2020年のアレグリアスまで、パルマや歌に寄り添う伴奏の拍を手放していない。アルヘシラス出身のパコ・デ・ルシアのように独奏ギターを舞台の中央に置きつつ、管弦楽と組んでもフラメンコのコンパスを主語にし続ける点が、彼の個性である。
  • 本人の言葉: 2006年の番組では「フラメンコは感情の音楽で、ドゥエンデ(霊感、魔力)はその最も純粋なもの」と語った。2023年11月にテアトロ・レアルで『El poder de lo sutil(さりげないものの力)』を初演したときは、再び娘アレハンドラに着想を得て、「私たちの感覚にはとても小さいが、心にとっては計り知れない、そういう大きなもの」を伝えたいと説明した。2023年には故郷エステポナから「イホ・プレディレクト(町の最愛の息子)」の称号を受け、町は彼の名を冠した広場も作った。
  • いま: 2026年10月24日(土)、つまり今夜21時(現地時間)、ポルトのカサ・ダ・ムジカのスッジア・ホールで、六重奏団と『O poder do subtil』を弾く。第2ギターはフリアン・ベドマル、歌とパルマはマヌエル・ペラルタ、踊りはマヌエル・モンテス、カホンはミゲル・オルティス「ネネ」、ベースはホセ・マヌエル・ポサダ「ポポ」で、ポルトガルのファド歌手クカ・ロセタが客演する。同じ題の新作盤も準備中で、2025年11月には先行曲『Tangos: El Saladillo』を、セビリアのギター店で、ベドマルとの二重奏で公開した。2本のギターの低音が重ならないように、片方が刻み、片方が歌う受け渡しに注目したい。11月25〜27日にはテアトロ・レアルのフラメンコ・レアルに戻る。
  • 位置づけと入り方: 家族にフラメンコのない少年が、くじ引きのギターから最年少のボルドン・ミネロへ進み、管弦楽とファドとピカソまで広げてきた人である。まず16歳のタランタで「間」を、次に『Trasmallo』でパルマとの呼吸を、最後に『Tangos: El Saladillo』で「さりげないもの」に向かういまの音を聴くと、派手さを削っていく道筋が見えてくる。

フラメンコバイレ列伝

  • 今日の一人はマリア・モレノ(María Moreno)。1986年、カディス生まれ。小学校でリディア・ディアネスに習って地元の賞を取り、8歳でカディス職業舞踊音楽院に入った。その後、ラファエラ・カラスコ、ハビエル・ラトーレ、アントニオ・カナレス、エバ・ジェルバブエナに学んだ。2020年のエクスポフラメンコの映像取材の題は、本人の言葉「カディス出身なのがとても誇り。でも、カディスにはもっとフラメンコが必要」である。
  • 転機1(2004〜2017年、ジェルバブエナ舞踊団から独立へ): 2004年、9月17日などに紹介したエバ・ジェルバブエナの舞踊団に入り、国際的な舞台を踏んだ。2017年、初の自作『Alas del recuerdo(記憶の翼)』をヘレス・フェスティバルで初演し、その年の新人賞を受けた。
  • 転機2(2018〜2020年、二つのヒラルディージョ): 2018年、セビリア・ビエナルで、カディスの生まれを掘り下げた『De la Concepción』を上演し、新人賞のヒラルディージョを取った。演出と劇作はジェルバブエナ、台本と音楽監督は10月16日のバイレ列伝のアンドレス・マリン、ギターはオスカル・ラゴである。2020年の『More (No) More』では、作品のソレアの始まりの場面が、ビエナルの「魔法の瞬間」賞を受けた。
  • 転機3(2022〜2025年、ソレアと即興と祈り): 2022年、題名を点と文字の記号で書いた『o../o../.o/o./o.(ソレア)』を、演出家ラファエル・R・ビジャロボスと作った。衣装はファッションの「パロモ・スペイン」、ギターはエドゥアルド・トラシエラ、歌は10月13日のカンテ列伝のアンヘレス・トレダノ。2024年の『Verso libre(自由詩)』は「フラメンコのハプニング」と名乗る即興の作品で、ロルカ賞の最優秀女性舞踊手と最優秀作品を受けた。2025年6月4日には、マドリードのフラメンコ・ビエナルで7作目『Magnificat』を初演した。
  • 代表作1(魔法の瞬間): アンダルシアのフラメンコ放送チャンネル公式の『More (no) more』(抜粋、2020年)。約4分の映像で、歌はイスマエル・デ・ラ・ロサ、打楽器はロベルト・ハエン。ギターのない編成の中で、彼女の足技(サパテアード)そのものが打楽器の一つになっている所と、打つ音を止めた瞬間の上体の静けさを見比べてほしい。
  • 代表作2(ソレア): オランダのフラメンコ・ビエンナーレ公式の『o../o../.o/o./o.(ソレア)』(2023年1月22日、アムステルダム)。約4分半の映像である。主催者は、ソレアを「すべてのフラメンコの演者にとっての試金石」と紹介した。手回しの弦楽器ハーディ・ガーディ(スペイン語でサンフォーニャ)の持続音が鳴る中で、彼女がソレアの12拍をどう区切り、腕(ブラソ)をどこで止めて次の足技へ入るかに注目したい。
  • 代表作3(カディスの記憶): 制作者公式の『De la Concepción』(2019年公開)。約12分の紹介映像で、歌はエンリケ「エル・エストレメーニョ」、ペペ・デ・プラ、アントニオ・ビジャール、語りはロレ・モントーヤ。シギリージャの歌詞はアントニオ・カンポスとペペ・デ・プラが書いた。ジェルバブエナの演出とマリンの音楽監督という、師と先輩の手を借りた作品の中で、彼女の踊りがどれだけ低い重心を保つかが見どころである。
  • 代表作4(最新作): 制作会社ブルー・プロッド公式の『Magnificat』ハイライト映像(2025年)。約2分の映像で、劇作と出演はロサ・ロメロ、音楽監督とギターはラウル・カンティサーノ、歌はミゲル・ラビ、打楽器とパルマはロベルト・ハエン。二人の女性が向き合う場面で、足技の打音と手拍子の拍が客席まで届く距離感に注目したい。
  • 『Magnificat』の中身: 新約聖書の「ご訪問」、年若いマリアが年上のいとこエリザベトを訪ね、思いがけず身ごもった二人が出会って喜びにあふれる場面が出発点である。ヘレス・フェスティバル(2026年3月5日、ビジャマルタ劇場)の資料は、「マリア・モレノはフラメンコで話す。それが彼女の母語だ」と書く。物語を絵解きするのではなく、出会った二つの体に何が起きるかを探り、舞台と客席の境目を「透過させ」、観客と演者が同じ場所にいる感覚を作る。祭り(フィエスタ)は「体から体へ、世代から世代へ渡る共有の知恵」だとも記す。2025年11月には故郷カディスのファリャ劇場で上演した。
  • 技法と比較: 10月19日のアルフォンソ・ロサがマドリード派の型の内側で組み立てを探し、10月23日のアナ・モラレスが即興で見つけた動きを曲種の型へ流し込んだのに対し、モレノはソレアという一つの曲種を、記号の題名まで付けて解体し直す。一方で『Verso libre』では、ギターとサンプラー、打楽器だけの即興の場に身を置く。型を掘り下げる作品と、型の外へ出る作品を、交互に作っている。
  • いま: ブルー・プロッドの映像によると、2024年9月17日にはセビリアのカルトゥーハ修道院で『Verso libre』を踊った。案内によれば、2026年11月7日にはセビリアのカハソル財団の「フラメンコ・アパルテ」で、遊びと子ども時代を比喩にした『RECREO(休み時間)』を上演する。2027年2月24〜26日には、テアトロ・レアルのフラメンコ・レアルで、ギターのベニート・ベルナルと組み、カディスのペーニャ「ラ・ペルラ・デ・カディス」と結びついた回に立つ。
  • 位置づけと入り方: ジェルバブエナの舞踊団で育ち、カディスの記憶とソレアの型を、自分の作品で何度も問い直してきた踊り手である。まず『More (no) more』で打楽器になる足技を、次にアムステルダムのソレアで型の解体を、最後に『Magnificat』で客席との距離を消す試みを見ると、彼女が「フラメンコで話す」意味がつかめる。

フラメンコカンテ列伝

  • 今日の一人はアルカンヘル(Arcángel)。本名フランシスコ・ホセ・アルカンヘル・ラモス。1977年、ウエルバ生まれで、両親はウエルバ県アロスノの出身である。2018年の左派紙プブリコの取材によると、父は企業アベンゴアで働き、母は家にいて、家族にフラメンコの愛好家はいなかった。子どものころ、家の階段の踊り場で歌っていたのを聞いた近所の人が、両親にファンダンゴのコンクールへ出すよう勧めた。国立音楽普及センター(CNDM)の資料では、1987年にウエルバのペーニャ「ラ・オルデン」の子どものファンダンゴ・コンクールで1位を取り、その後の2回も続けて勝った。
  • 転機1(1988〜1998年、踊りの後ろで歌う): 歌い手ニーニョ・デ・プラと、その兄弟の踊り手ホセ・ホアキンに呼ばれ、彼らのそばで育った。15歳ごろから歌で報酬を得るようになり、17歳で高校の課程を終えて学業を離れた。その後、マリオ・マヤの舞踊団、続いてクリスティナ・オヨスの舞踊団で歌った。1998年のセビリア・ビエナルでは、踊りの伴唱だけで「新人」と評された。
  • 転機2(2001〜2011年、ソロの歌い手へ): 2001年の初のソロ盤『Arcángel』と2004年の『La calle perdía(迷子の通り)』は、ギタリストで作曲家のフアン・カルロス・ロメロと作った。2002年のビエナルで最優秀歌唱のヒラルディージョを受けた。2006年の『Ropa vieja(古着)』は、伝統の旋律にイシドロ・サンルーカルの新しい詞を乗せ、2011年の『El Quijote de los sueños(夢のキホーテ)』ではピアノのドランテスが加わった。現代音楽の作曲家マウリシオ・ソテロ、古楽のビオラ・ダ・ガンバ奏者ファミ・アルカイとも組んできた。
  • 転機3(2015〜2018年、タブラオとブルガリアの声): 2015年の『Tablao』は、マドリード、バルセロナ、セビリアの3つの名門タブラオで録った。ギターはダニ・デ・モロン、ミゲル・アンヘル・コルテス、ディエゴ・デル・モラオ。作家エルビラ・リンドは「純粋な芸術。決まり文句ではなく、これこそ純粋な芸術だ」と書いた。2018年3月の『Al este del cante(歌の東へ)』は、ブルガリアの女声合唱「ニュー・ブルガリアン・ボイシズ」と2017年夏に録った実況盤で、ラテン・グラミー賞の最優秀フラメンコ・アルバムを受けた。2017年にはアンダルシア金章も受けている。
  • 代表作1(シギリージャ): アンダルシアのフラメンコ放送チャンネル公式の『Seguiriyas』(ギターはダニ・デ・モロン、2008年)。番組『Generaciones』の約5分半の映像である。今日のパロ解説のシギリージャを、まずこれで聴いてほしい。最初の「アイ」の嘆き(ケヒオ)を長く引き、ギターの5つの拍の区切りを待ってから言葉を置く所に、ファンダンゴで育った声の伸びが聞こえる。
  • 代表作2(タブラオの近さ): 専門誌デフラメンコ公式の『Arcángel "Tablao"』(コラル・デ・ラ・モレリアでの録音風景、2015年)。約6分の映像で、マドリードの老舗タブラオで盤を録る現場が見られる。客席との距離が数メートルしかない場所で、マイクに頼らず声の大きさを落とした瞬間に、店全体が息をひそめる空気を聴きたい。10月28日からのテアトロ・レアルの演目も、この『Tablao』を10年ぶりに舞台に戻すものである。
  • 代表作3(ブルガリアの合唱と): 配信元公式の『Al este del cante』(2017年の実況録音)。約7分半の表題曲で、作曲にはブルガリアの作曲家フィリプ・クテフの名があり、合唱の編曲はゲオルギ・ペトコフ、詞はイシドロ・ムニョスとマルガリータ・ボリソワである。ブルガリアの女声の、地声で張る硬い和音の上に、フラメンコの節回しがどう溶け、どこで別れるかに耳を澄ませたい。
  • 代表作4(踊りとの三者): アンダルシアのフラメンコ放送チャンネル公式の『Seguiriya』(パトリシア・ゲレーロ、アルカンヘル、ファミ・アルカイ、2013年)。ヒラルディージョ賞の授賞式での約12分の上演で、ギターはミゲル・アンヘル・コルテス、パルマは「ロス・メジス」。ビオラ・ダ・ガンバの低い弓の音と、踊り手の足技の間で、歌がシギリージャの拍を保つ様子が分かる。
  • 歌と比較: CNDMの資料は、彼の名刺を「厳密さと想像力」と書く。10月19日のヘスス・メンデスがヘレスの一族の声を受け継ぎ、10月23日のダビ・ラゴスがヘレスの先人の歌を調べ直して作り替えたのに対し、アルカンヘルはフラメンコのない家から出て、ウエルバのファンダンゴを足場に、ブルガリアの合唱、古楽、ロックの歌手たちへと出かけていった。2023年の『Hereje(異端者)』では、アンドレス・カラマロ、フアネス、レイバ、ロサレンらと組んだ。
  • 本人の言葉: プブリコの取材では「敬意を持って逸脱しなければならない」「限界ははっきりしている。敬意を失ったときだ」「保守的な人を満足させるために繰り返す者は、歴史を作らない」「私の刷新したい気持ちは、フラメンコに対してではなく、自分自身に対してだ」と語った。2024年の通信社EFEの取材では「意見を言えば反発を招く今の時代に、異端でないことは不可能だ」と述べている。
  • いま: 2026年2月22日、ヘレス・フェスティバルで、フラメンコの名曲を歌い継ぐ『Abecedario flamenco(フラメンコのいろは)』を歌った。ギターはフランシス・ゴメスとベニート・ベルナル、コーラスとパルマは「ロス・メジス」。10月28日(21時)、29日と30日(20時)にはテアトロ・レアルでフラメンコ・レアル第9シーズンを開け、『Tablao』を歌う。歌はビセンテ・レドンド「エル・ペカス」、踊りはマカレナ・ロペス、ギターはフランシス・ゴメスとベニート・ベルナル、パルマはロス・メジス・デ・ウエルバ。3公演はすべてアララ財団と結びつけられている。
  • 位置づけと入り方: 踊り場で歌っていた子どもが、ファンダンゴのコンクールから踊りの伴唱を経て、ラテン・グラミーの歌い手になった。まず2008年の『Seguiriyas』で深い歌を、次に『Tablao』の録音風景で近い距離の声を、最後に『Al este del cante』で異国の声との対話を聴くと、「敬意を持った逸脱」という本人の言葉の意味が分かる。

フラメンコギター工房だより

  • 今日は、ダニエル・カサレスと同じマラガ県のペドロ・マルドナード(Pedro Maldonado)の工房を取り上げる。全履歴を照合し、9月21日のマヌエル・デ・ラ・チカの回で弟子として名前に触れただけで、主役としては未紹介である。
  • 製作家の歩み: オランダの楽器店の紹介によると、1929年、グラナダ県ロハ生まれ。家具職人の父の工房で木工を覚え、1950年にグラナダで「グラナダ派」の製作家たちに学んだ。別の紹介では、師としてマヌエル・デ・ラ・チカ、エドゥアルド・フェレール、アントニオ・ロブレスの名が挙がる。1959年にロハで最初の工房を開いた。自らもフラメンコ・ギターを弾き、ラジオ・ロハで地元の歌い手の伴奏をしたことがある。その後マラガへ移り、市内のシクスト地区で作り、1982年には海辺の町トレモリノスにも工房を開いた。1959年と1961年生まれの息子ペドロとルイスが、ともに工房で働いてきた。販売店シッカス・ギターズは、2020年に90歳で亡くなったと伝えている。
  • 弾いた人たち: ギター専門店ソレラ・フラメンカは、メレンゲ・デ・コルドバ、モライート・チコ、パリージャ・デ・ヘレス、マヌエル・カノがマルドナードのギターを使ったと紹介する。モライート・チコとパリージャはヘレスの伴奏の名手で、歌の伴奏に立つ楽器として信頼されてきたことが分かる。
  • ブランカの1969年製: ソレラ・フラメンカが2026年9月に出品した1969年製は、シクスト地区の工房の作で、表板はドイツ松、裏と横はシープレス、セラックを手で塗るフレンチポリッシュ仕上げ。弦長650mm、ナット幅52mm、12フレットの弦高3.1mm、重さ1,150gである。店は、まっすぐで均一な木目の表板と、はっきりフラメンコらしい音を評している。
  • ネグラの1974年製と比べる: 同じ店の1974年製は、表板がカナダ産シダー、裏と横がインドローズウッドの「ネグラ」で、ニトロラッカー仕上げ。弦長664mm、ナット幅54mm、弦高3.0mm、重さ1,410gと、1969年製より14mm長く、260g重い。シープレスの「ブランカ」は軽く鳴りの速い伴奏向き、ローズウッドの「ネグラ」は余韻と音量の大きい独奏向き、というフラメンコ・ギターの二つの型が、同じ工房の5年違いの2本に並ぶ。店は1974年製の音を「演奏会用の最良のギターに比べられる投射と明瞭さ」と書いた。
  • 工房の映像: 工房の公式チャンネルが2009年に公開した『Pedro Maldonado construyendo una guitarra(ギターを作るペドロ・マルドナード)』では、トレモリノスの工房での約7分の製作工程が見られる。グラナダの師たちの系譜が、マラガの海辺の町へ移って半世紀続いてきた。

フラメンコのパロ解説

  • 今日のパロはシギリージャ(Seguiriya)。9月13日にも短く扱ったが、今日はヌニェスの新しい事典と今日のアルカンヘルの録音を手がかりに、拍の数え方と歌い手の系譜から掘り下げる。死、痛み、牢獄、母を歌う、フラメンコで最も深いとされる歌である。
  • 名前と起源(諸説): 名前は、スペインの古い舞曲・歌曲「セギディージャ」がなまったものとされ、seguiriya、siguiriya、seguirilla など表記が揺れる。最も古い証言は18世紀末にさかのぼるが、起源ははっきりしない。伴奏なしで歌うトナ(10月1日に扱ったマルティネーテの仲間)から生まれたとされ、主にカディスとセビリアの間、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアなどの港町、ヘレス、セビリアのトリアナ地区で形を整えた。ヒターノ(スペインのロマ)の歌とする説が根強い。
  • 歌い手の系譜: 録音で知られる最古の型は、カディスのエル・プラネタのシギリージャで、飾りの少ない素朴な節である。トリアナではフラスコ・エル・コロラオが細かく飾り、ヘレスではマヌエル・モリーナやアントニオ・チャコンの型が残る。ヌニェスは、エル・ビエホ・デ・ラ・イスラが「それまでとまったく違う新しいシギリージャ」を作り、ヘレスのティオ・ホセ・デ・パウラやエル・マルーロの型もそこから出たと見る。
  • コンパス(5つの拍で数える): 12拍で一周するが、均等な3拍子ではなく、「短・短・長・長・短」の5つの区切りで進む。12で数えれば「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12」のうち、1、3、5、8、11にアクセントが来る。区切りごとに「イチ、ニ/サン、シ/ゴ、ロク、ナナ/ハチ、ク、ジュウ/ジュウイチ、ジュウニ」と読み、長い3拍の区切りでぐっと待つのがこつである。パルマは、静かな「ソルダ」(手のひらを丸めて打つ低い音)で、この5つの頭だけを打つことが多い。ヌニェスの言う「最初の拍を沈黙にする」感覚は、ギターが一周の頭を鳴らさずに次の区切りから入る瞬間に体感できる。
  • 調性とコード: 普通はAを主音とするフリジア旋法で、「ポル・メディオ」と呼ぶ構えで弾き、歌い手の声の高さにカポタストで合わせる。フリジア旋法では主音Aのすぐ上の音がB♭なので、B♭からAへ半音で下りる動きが、句を閉じる要になる。歌が高まる所では、和音が明るい側へ一時的に移り、再びB♭→Aで暗い響きへ戻る。
  • レトラ(歌詞): 基本は4行で、6音節、6音節、11音節、6音節。2行目と4行目が韻を踏む。7・7・11・7や8・5・11・6の形もあり、気持ちが形より優先される。言葉は少なく、「アイ」の嘆きを長い節回し(メリスマ)で引き伸ばして、歌詞の前に置くことが多い。
  • カバレス(明るい締め): シギリージャの後に、長調寄りの「カバル」を続けて締めることがある。重い歌のあとに少しだけ明るい出口を作る形で、19世紀の歌い手シルベリオ・フランコネッティの型が名高い。同じシギリージャの拍で歌うセラーナやリビアナも、この一族に入る。
  • 踊りの構成: 踊りとしては、1940年に踊り手ビセンテ・エスクデロが初めて舞台に上げたとされる。儀式のように遅く、厳かで、飾りの少ない踊りである。ギターと歌の導入、踊り手の登場(エントラーダ)、歌い手が導くレトラ、足技の見せ場エスコビージャ、2つ目のレトラ、踊るファルセータ、最後のエスコビージャ、と進むのが一般的な型である。
  • 代表録音1(伝説の声): 配信元公式の『Seguiriyas』(マヌエル・トーレ、SP盤の復刻)。ヘレスの伝説的な歌い手の、SP盤録音を集めた盤(2008年復刻)からの約2分45秒である。雑音の向こうで、言葉より先に嘆きの「アイ」が長く伸び、ギターが5つの区切りの頭をそっと置く様子を聴きたい。
  • 代表録音2(カバルで締める): アンダルシアのフラメンコ放送チャンネル公式の『Seguiriya y Cabal』(ラウラ・ビタル、ギターはエドゥアルド・レボジャール、2008年)。約8分の映像で、後半でカバルに移る瞬間、和音が明るい側へ開くのが聞き取れる。マヌエル・トーレの古い録音と比べると、同じ拍でも、歌い手が節をはっきり区切って聞かせる現代の歌い方が分かる。
  • 代表録音3(踊り): アンダルシアのフラメンコ放送チャンネル公式の『Seguiriyas』(アンダルシア舞踊団、2001年)。マリオ・マヤが率いた舞踊団が、1994年の作品『Réquiem para el fin del Milenio(千年紀の終わりのレクイエム)』から踊った約13分の映像で、振付はナランハとオリバ。群舞が5つの区切りの長い拍でいっせいに動きを止める所を見ると、シギリージャの「待つ」重さが体で分かる。今日のアルカンヘルが若き日に歌ったのも、マヤの舞踊団だった。
  • 代表録音4(独舞): 同じチャンネル公式の『Martinete y Seguiriyas』(アントニオ・カナレス、1996年)。約6分半で、伴奏なしのマルティネーテから、ギターの入るシギリージャへ移る。無伴奏のトナから伴奏つきのシギリージャへ、という起源の流れを、一人の踊りの中でたどれる。
  • 似たパロとの聴き分け: ソレアとは拍で分ける。ソレアは12拍の3、6、8、10、12にアクセントが来て、Eを主音に「Am→G→F→E」と下りる。シギリージャは1、3、5、8、11の5つの区切りで、主音はAである。9月26日のポロや10月8日のカーニャはソレアの拍に乗る古い大きな歌で、10月16日のセラーナは、シギリージャと同じ拍に乗る親戚である。拍の区切りが「短・短・長・長・短」と不揃いに聞こえたら、シギリージャの一族である。

まとめ

  • 2026年10月24日のスペインは、「近さ」と「小ささ」の一日だった。くじ引きのギターから最年少のボルドン・ミネロへ進み、いま「さりげないものの力」を弾くダニエル・カサレス、舞台と客席の境目を溶かすマリア・モレノ、階段の踊り場からラテン・グラミーへ歩いたアルカンヘル。その3人が、王立劇場の小さなタブラオに順に立つ。マラガの海辺で半世紀続いた工房と、5つの不揃いな拍で待つシギリージャもあった。映画祭とロルカの舞台をめぐる「中立」の議論と、AIが書いたと疑われる受賞小説は、創作の自由と誠実さを問い直していた。
  • 別れは「ケ・ロ・パセス・ビエン(¡Que lo pases bien!)」。「楽しい時間を」という、週末の別れにぴったりの言葉である。

参考ソース

  • 国内: El Mundo「Exteriores sólo acredita que el 0,3% de los 'nietos' cumple los requisitos para votar el 29-N」(2026年10月23日) https://www.elmundo.es/elecciones/elecciones-generales/2026/10/23/6adba990fc6c8325318b4587.html /El Mundo「El reto "inasumible" y la "paliza brutal" de poner nombre a todos los 'nietos'」(2026年10月24日) https://www.elmundo.es/elecciones/elecciones-generales/2026/10/24/6adbb2d321efa03e428b45c4.html /El País「El Supremo exige al Gobierno la lista de los afectados por la 'ley de nietos'…」(2026年10月23日) https://elpais.com/espana/elecciones-generales/2026-10-23/el-supremo-da-cinco-dias-a-bolanos-y-albares-para-entregar-los-nombres-de-los-mas-de-160000-nacionalizados-por-la-ley-de-nietos-a-los-que-ha-suspendido-el-derecho-al-voto.html
  • 文化: El País「La Seminci se defiende, en su gala inaugural, como "espacio de libertad creativa" ante los ataques de VOX」(2026年10月23日) https://elpais.com/cultura/cine/2026-10-23/la-seminci-se-defiende-en-su-gala-inaugural-como-espacio-de-libertad-creativa-ante-los-ataques-de-vox.html
  • 文化: lavozdelsur.es「Miguel Poveda da el salto al teatro…」(2026年10月23日) https://www.lavozdelsur.es/cultura/miguel-poveda-da-el-salto-al-teatro-debutara-como-actor-en-una-obra-sobre-federico-garcia-lorca.html
  • 文化: El País「La novela premiada 'Donde el agua trabaja' está escrita por IA al 99%, según el detector Pangram」(2026年10月23日) https://elpais.com/cultura/2026-10-23/una-herramienta-de-deteccion-atribuye-a-la-ia-el-99-de-la-novela-premiada-donde-el-agua-trabaja-de-david-silva-rojas.html /Río Negro「Una novela premiada bajo sospecha…」 https://rionegro.com.ar/lecton/una-novela-premiada-bajo-sospecha-pangram-atribuye-a-la-inteligencia-artificial-el-99-de-donde-el-agua-trabaja-4770021 /El Espectador「David Silva Rojas gana el premio Almadía…」 https://www.elespectador.com/el-magazin-cultural/david-silva-rojas-gana-el-premio-almadia-con-una-novela-sobre-explotacion-laboral-en-peru/ /El Siglo de Torreón「Almadía suspende presentaciones…」 https://www.elsiglodetorreon.com.mx/noticia/2026/almadia-suspende-presentaciones-de-novela-premiada-por-senalamientos-de-uso-de-ia.html
  • 文化: El Mundo「De Patti Smith a Timothy Garton Ash, los Premios Princesa de Asturias miran y dibujan el futuro…」(2026年10月23日) https://www.elmundo.es/cultura/2026/10/23/6adb7b80fdddffcc088b4575.html
  • フラメンコニュース: La Flamenca「Arcángel inaugura la IX Temporada de Flamenco Real」(2026年9月29日) https://www.revistalaflamenca.com/arcangel-inaugura-la-ix-temporada-de-flamenco-real/ /DeFlamenco「Arcángel abre la IX temporada de Flamenco Real con Tablao」(2026年10月23日) https://www.deflamenco.com/revista/noticias/arcangel-abre-la-ix-temporada-de-flamenco-real-con-tablao.html /ExpoFlamenco「Nace el Cádiz Guitar Festival…」(2026年10月22日) https://expoflamenco.com/revista/nace-el-cadiz-guitar-festival-con-13-conciertos-en-torno-al-legado-de-angel-g-pinero-y-la-guitarra-espanola/ /ExpoFlamenco「Ciutat Flamenco celebra su 33.ª edición en Barcelona…」(2026年10月19日) https://expoflamenco.com/revista/ciutat-flamenco-celebra-su-33-a-edicion-en-barcelona-con-una-apuesta-por-la-creacion-contemporanea/ /ExpoFlamenco「Faustino Núñez publica 'Los palos de la A a la Z'」(2026年10月21日) https://expoflamenco.com/revista/faustino-nunez-publica-los-palos-de-la-a-a-la-z/
  • ギター列伝: Daniel Casares 公式「Biography」 https://www.danielcasares.es/about-daniel-casares?lang=en /Canal Sur MemorANDA「Daniel Casares, los inicios del guitarrista y qué es el flamenco」 https://blogs.canalsur.es/documentacionyarchivo/daniel-casares-los-inicios-del-guitarrista-y-que-es-el-flamenco/ /Casa da Música「Daniel Casares Sextet」 https://casadamusica.com/en/event/daniel-casares-sextet/ /Teatro Real「Flamenco Real: Daniel Casares」(2023年) https://www.teatroreal.es/en/show/daniel-casares /HUB Estepona「El Ayuntamiento de Estepona inaugurará una plaza dedicada al guitarrista Daniel Casares」 https://hubestepona.com/el-ayuntamiento-de-estepona-inaugurara-una-plaza-dedicada-al-guitarrista-daniel-casares-este-sabado/
  • バイレ列伝: Wikipedia(スペイン語)「María Moreno (bailaora)」 /Festival de Jerez 2026「María Moreno, Magnificat」資料 https://www.festivaldejerez.es/wp-content/uploads/2026/03/MARIA-MORENO-DOSSIER.pdf /Suma Flamenca 2023「María Moreno」 https://www.madrid.org/sumaflamenca/2023/maria-moreno.html /ExpoFlamenco 映像インタビュー(2020年) https://www.youtube.com/watch?v=ixBve5axIzc /Planomato「Recreo, María Moreno, Sevilla」 https://planomato.com/es/sevilla/p/recreo-maria-moreno-sevilla
  • カンテ列伝: CNDM「Arcángel」略歴 https://cndm.inaem.gob.es/sites/default/files/events/related_files/biografia_arcangel.pdf /Festival de Jerez 2026「Arcángel, Abecedario flamenco」資料 https://www.festivaldejerez.es/wp-content/uploads/2026/02/ARCANGEL-DOSSIER.pdf /Público「Arcángel: "Hay que transgredir con respeto"」(2018年3月4日) https://www.publico.es/culturas/cantaor-flamenco-arcangel-entrevista.html /Infobae(EFE)「Arcángel, cantaor: "Es imposible no ser hereje hoy en día…"」 https://www.infobae.com/espana/agencias/2024/03/23/arcangel-cantaor-es-imposible-no-ser-hereje-hoy-en-dia-porque-opinar-levanta-ampollas/
  • 工房: Solera Flamenca「Flamenco guitar Pedro Maldonado 1969」 https://www.flamencoguitarsforsale.net/en/pedro-maldonado-guitars/flamenco-guitar-pedro-maldonado-1969-26 /Solera Flamenca「Flamenco guitar Pedro Maldonado 1974 cedro」 https://www.flamencoguitarsforsale.net/en/pedro-maldonado-guitars/flamenco-guitar-pedro-maldonado-1974-cedro-24/ /Diamond Guitars「Pedro Maldonado F1」 https://diamondguitars.nl/product/pedro-maldonado-f1/ /Sicca's Guitars「Pedro Maldonado 1994 1a Flamenca Blanca」 https://www.siccasguitars.com/products/pedro-maldonado-1994-1a-flamenca-blanca-66-cm
  • パロ: Wikipedia(スペイン語)「Seguiriya」 /Wikipedia(英語)「Siguiriyas」 /ExpoFlamenco「El compás de las seguiriyas / ExpoMúsica #16 con Faustino Núñez」(2026年10月10日) https://expoflamenco.com/revista/el-compas-de-las-seguiriyas-expomusica-16-con-faustino-nunez/

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音声合成: VOICEVOX / キャラクター: ずんだもん ・ 四国めたん